2017年 02月 19日
自己紹介①~入社編その1~
プロフィール
大学4年の6月のことだった。
就活真っ只中の時期。年収ランキング上位200社を上から片っ端から受けていった私はことごとく全敗し、絶望の境地に立っていた。
落ちた理由は2つある。1つは将来の夢を聞かれた時に必ず「将来は起業したいですっ!」と言っていたから。
もう1つは給料が高い会社ならとりあえずどこでもいいと思っていたからだ。
今考えると完全にTPOをわきまえていない発言で頭がおかしかったと思う。
普通に考えればいきなり『3年で会社辞めます』宣言をしてくるよく分からないやつに内定を出すわけがない。
ただ自分のことを何倍も美化し、いい子ちゃんを演じる就活にうんざりしていた。ありのままの自分をさらけ出して、どこも自分を受け入れてくれなかったらそれでいいと思っていた。
面接が終わり部屋でスーツから着替えパソコンを開くと、いつもメールボックスはメールの山で溢れていた。総合商社、メガバンク、地銀、証券会社、大手メーカー、・・・・・・など受けた会社は100社以上慎重に選考を進めた結果、、、
誠に残念ながら、今回は貴意に添いかねる結果となりました。
末筆ながら、貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
末筆ながら、ぐで様の今後のご活躍とご健勝をお祈りいたしております。
末筆ではございますが、貴殿のご健勝と今後のご活躍をお祈り申し上げます。
『お祈りお祈りうるせーよ!』
と叫びながら入学祝いに20万で買ってもらったVAIOを投げつけたら画面にヒビが入っていた・・・
絶対心から祈ってないだろ・・・
どこもかしこも同じメールを送って来やがって!どんだけコピペで落ちた人全員に送りまくってるんだよ。
人事も暇だな。
自分の生き方そのものを否定されている気がした。
親からは何の為に高い学費を払って育ててきたんだ。
年功序列で安定している大手企業から必ず内定を貰えと毎日プレッシャーを掛けられていた。
〇〇君はどこどこに内定貰ったらしいという話を聞くのはもううんざりだった。
枕でうつ伏せになり涙を拭う日々。
そんな時、自宅に一枚の葉書が届いた。
『幹部候補採用!初年度年俸420~560万円。
あなたを幹部候補としてお出迎えします。
1年目から会社の中枢を担う仕事を担って頂きます。』
!?!!!?!?!?!??!???
1年目で560万????
一瞬目を疑った。
夢のBMWに一歩近付ける。
何度も見直したが、そこにははっきりとそう書いてあった。
何かの見間違いではない。
これは行くしかない!すぐさまホームページから説明会の予約をした。
数日後、いよいよ説明会の日が来た。
期待に胸を膨らませながら説明会の会場に向かった。
受付には美しい女性が座っていた。
もの凄く丁寧に対応をして頂き、待合室へ向かった。
この会社に入社したら毎日この女性が「おはようございます!」と挨拶してくれるのかと考えると胸が高鳴った。
面接室に入るとそこには誰もいなかった。
しばらく一人で待っていると、人事担当者が一人入ってきた。
1対1のようだ。
まず人事の方から会社パンフレットを渡され、一通り会社説明を伺った。
どうやら実力主義の会社らしい。
説明の途中でまたもや目を疑った。
『20代で年収2,000万円も可能』
えっ・・・・・・・・・・にっ・・・・・・・・・・・にせんまん・・・・・・・・・・(((;゚Д゚)))
2,000万円!?!??!?!?!(((;゚Д゚)))(((;゚Д゚)))(((;゚Д゚)))(((;゚Д゚)))(((;゚Д゚)))
余裕で現金一括でBM買える。。。
ありえないだろ。
絶対嘘だと思った私は人事の方に失礼を承知で聞いてみた。
僕 「さすがにこれは嘘ですよね??採用の為に、良いこと書いてるんですよね???」
人事担当 「いえ、本当です。どういうことかと申しますと・・・・」
話を聞いていくと(固定給を下げる代わりにインセンティブの比率を高くしていて)、やったらやった分だけ貰えるということだった。
なるほど。確かにそれなら可能性はある。
マンツーマンだったこともあり、人事の方は何故給料が2,000万円になったのか、具体的な内容まで親切に教えてくれた。どうやら嘘ではなさそうだ。
私は決めた。
『絶対にこの会社に入社する!』
何ていい会社なんだ。
パンフレットを見た瞬間にここしかないと確信した。
(ブラック企業だと気付かずに…後に起きる様々な珍事件はこの時知る由もない)
つづく
by hitosaga
| 2017-02-19 23:35
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